マジックソープとオーガニックシュガーソープの違い

ライフスタイル、用途に合わせて使いわけ!
マジックソープとオーガニックシュガーソープの違いをおさらい

ドクターブロナーといえば汎用性の高いマジックソープが一番に連想されるかと思いますが、マジックソープ“じゃないほう”のリキッドソープ『オーガニックシュガーソープ』をご存知でしょうか。

マジックソープとは一味違ったアプローチでつくられており、日本では2019年に発売されて以来、ボトルの可愛らしさなどから多くのファンを持つ隠れた銘品です。今回は、マジックソープオーガニックシュガーソープの違いに着目しながら、それぞれの特質と適した使い方をご紹介していきます。

1.どうしてリキッドソープが2種類あるの?
「もっと〇〇だったらいいのに」を叶えたオーガニックシュガーソープ

マジックソープには、私たちの顔や手、体だけでなく、食器や衣服、野菜やワンちゃんのケアから家のお掃除まで、12通りの使い道があり、1948年の創業以来、75年以上に亘って多くの人々に愛されてきました。アメリカのナチュラルソープ市場では調査をスタートした2000年からずっと売上No.1のナチュラルソープです(SPINS社調べ、2000年~2023年)。その一方で、それだけ多くの人々の日常に寄りそうマジックソープがありながら、なぜオーガニックシュガーソープをつくったのか。オーガニックシュガーソープの誕生秘話に迫ります。

「ドクターブロナーのマジックソープは、何千年も前から行われているシンプルな「鹸化(けんか)」という製法でつくられています。鹸化とは、油脂をアルカリで加水分解し、石けん成分を生み出す化学反応です。そのシンプルな製法を守りながら、使うオイルの選び方やバランス、その他の加工方法を工夫することで使い心地もよく、汎用性の高いマジックソープが誕生しました。しかし、そんなマジックソープに対して、いくつかの要望があったもの事実です。

・液体にもっととろみ、弾力があったらいいのに。
・もっとしっとりとした洗い上りだといいのに。
・ポンプ式だと使いやすいのに。
・米国農務省認定、食品レベルのUSDAオーガニック認証を取得していたらいいのに。

そんなマジックソープへの要望をもとに生まれたのが、顔、ボディ、ハンドを洗浄できるオーガニックシュガーソープです。オーガニックシュガーソープは、マジックソープをベースに、いくつかの成分を加えることで、これら4つの要望も満たしているのです」。
(ブログ[Going Green with Lisa Bronner]より)

2.マルチに使えるマジックソープと、保湿に特化したオーガニックシュガーソープ

シンプルだからこそマルチに使えるマジックソープ

無農薬有機栽培で育てられたオーガニック植物オイルを、ココナッツオイル・パーム核油・オリーブ油由来の水酸化カリウムと呼ばれる強アルカリで鹸化してつくられて(これこそが、何千年も前から実践されてきた石けんづくりの工程)おり、アメリカでは「ピュアキャスティールソープ」と呼ばれているマジックソープ。 シンプルなつくり方を貫きつつ、石けん製造の副産物であり、抜き出して商業利用することもある保湿成分「グリセリン」をあえて残し、香りづけするために精油やエキスを使用。マルチに使えるリキッドソープとして知られています。天然由来の洗浄成分が濃厚なマジックソープは、少量でも豊かに泡立ち、洗い上がりもすっきりさっぱり。精油やエキスの香りをダイレクトに感じることができます。フレグランスは11種類あり、12通りの使い方があります。

マジックソープに3つの成分を加えてオーガニックシュガーソープ

上記のマジックソープに、冒頭で挙げた要望を解決するため、新たな3つの成分を加えてつくられたのがオーガニックシュガーソープです。新たに加わった成分とはこちら。

1.オーガニックホワイトグレープ果汁(ブドウ果汁/保湿成分)
2.オーガニックシュガー(スクロース/保湿成分)
3.オーガニックシカカイ(アカシアコンシナ果実/洗浄成分)

「まず、水の代わりに配合されているオーガニックホワイトグレープ果汁で保湿力をマジックソープに比較してアップしています。オーガニックシュガーは、スクロースのやさしいスクラブ効果で、肌にうるおいを与えながら古い角質をすっきり落としてくれます。オーガニックシカカイは保湿しながら、マイルドな洗浄剤に仕上げてくれます。」
(ブログ[Going Green with Lisa Bronner]より)

オーガニックシュガーソープは水を使用していないことから、米国農務省の認証であり、通常は食品に与えられることが多い「USDAオーガニック認証」を取得しています。

3.なぜオーガニックシュガーソープはUSDAオーガニック認証なのに、マジックソープは違うのか?

USDAオーガニックとは、アメリカの農務省によるオーガニック認証制度です。世界に多数ある有機認証のなかでも国が基準を定めた認証制度であり、消費者にとってもさまざまな製品を手に取る際、大きな影響と意味を持つマークのひとつです。
そして「あれ?」と思う方もういるかもしれません。実はマジックソープは、数々の認証を取得していながら、USDA認証は取得していないのです。それには理由があります。

「USDAオーガニック認証を取得するには、原材料の95%がオーガニック原材料であることが条件となります。しかし、マジックソープには無機物である水が配合されているため、“オーガニック原材料”が95%という条件は満たしていません。その一方で、オーガニックシュガーソープは、水の代わりにオーガニックホワイトグレープ果汁を使用しています。そのためオーガニック原材料95%以上という基準値を満たしており、USDAオーガニック認証を取得しているのです」。
(ブログ[Going Green with Lisa Bronner]より)

今一度、マジックソープオーガニックシュガーソープの認証マークを確認しておきましょう。

マジックソープ

オーガニックシュガーソープ

比べるとわかる通り、マジックソープオーガニックシュガーソープは、USDAオーガニック認証以外はほぼ同じ認証を取得しています。

4.どちらかだけを選ぶ必要はなかった!シーンや肌の性質、洗い心地によって使い分けても。

マジックソープに比べてオーガニックシュガーソープは保湿力が高く、ポンプ式なのが特徴です。2つのソープは感触も香りも違い、オーガニックシュガーソープはシュガーの甘い香りがします。乾燥肌の方なら、オーガニックシュガーソープの方がおすすめですが、マジックソープは大人から子供まで、顔、ボディ、ハンドが洗えるだけでなく、お家のお掃除などまで幅広く適しています」。
(ブログ[Going Green with Lisa Bronner]より)

ドクターブロナーは、あくまでマジックソープがつくられる過程で生まれる利点やソープとしての使いやすさ、品質に自信があります。だからこそ、マジックソープへの要望には、オーガニックシュガーソープという別の製品で応えながら、それぞれの特徴や良さを理解した上で、ライフスタイルに合わせた製品を手に取っていただければ、と考えています。

例えば皮脂が出やすい方の場合は、洗い上がりがさっぱりとしたマジックソープが適していますし、乾燥が強くなる秋冬やそもそも乾燥肌という方はオーガニックシュガーソープをおすすめします。
容器もボトル式とポンプ式で使いやすいと感じるシーンは変わってきます。食器や野菜を洗ったり、ワンちゃんのシャンプーをするときは逆さにして適量が出せるマジックソープが手軽と感じるかもしれません。一方で、洗面所で手や顔を洗う際は片手でプッシュして出せるポンプ式が使いやすく感じることも。オーガニックシュガーソープのポンプのフォルムとデザインが可愛いくてリピートするという声も聞きます。
また、マジックソープが11種類のフレグランスを展開しているのに対し、オーガニックシュガーソープも5種類のフレグランスを展開しており、どちらも自分好みのものを選べる楽しさがあります。どちらもギフトとして喜ばれるのは間違いありません。

どっちがいいか、ではなくてどっちもいい。そんなマジックソープオーガニックシュガーソープの違いと特質を理解した上で、自分たちのライフスタイルに合わせて、適材適所のリキッドソープを選ぶ。
そのワンアクションで、リキッドソープを使う私たちだけでなく、ソープをつくる人や周囲の環境、引いては地球までもハッピーのサイクルが広がっていくことを願っています。

TOPへ戻る TOPへ戻る