出発まで1週間

 
コラムをご覧の皆様初めまして、映画Breath In The Moment 発起人、プロサーファーの和光大と申します。
冒頭にも書きましたが、1週間後の11/28によりいよいよ旅が始まります。
この映画では"今を生きる"をテーマに、メンバーそれぞれが伝えたいメッセージを表現していく旅となります。
僕達が実際に世界を旅をし、肌を撫でる風、鼻に抜けていく街の匂い、僕らが五感で感じる感覚を映像で表現し、観ている皆さんが実際にそこにいるような感覚になる、そんな映画を目指しています。
 
このプロジェクトは僕が世界一周サーフィン旅行記を終えて帰国した2月からスタートしました。
たくさんの素晴らしい景色と出会ったあの3ヶ月。
ただ素晴らしいだけでなく、力強さ、威厳、自然が持つ本来のパワーを感じ、この場に自分1人が取り残されたらすぐ死んでしまうよな偉大さも感じました。
しかし、街に行くと山のように置き去りにされているゴミ。
2つの正反対な環境を目の当たりにした時に、これは本当に僕たち人間が何始めなくてはいけないんだと直感に感じたのです。
 
個人レベルで出来る事は沢山あります。
ビーチクリーン、
プラスティック製品のシングルユーズをやめる、
リサイクル、
マイボトル、
マイバッグ、
などなど、、
だけれどもそれと同時進行で、旅を通して僕が気づけたその感覚をたくさんの人と共有したい、と思い始めました。
 
でもそれぞれ違う人生があります。
毎日朝から晩まで働いている人
家庭を持ってる人
学生さん
行きたくても行けない人も多数です。
その人達に旅に行こう!と言ってもそんな時間はないと思うと思います。
 
そこで僕が思いついたのが、
映像
だったのです。
 
映像を通して自らが実際にその場所にいる感覚になれる、
そんな映像を提供出来ればもしかしたら僕みたいに気づいてくれる人もいるかもしれない。そうはならなくても何かを感じてくれるに違いないと。
こういう経緯で始まったのが
このBreath In The Momentというドキュメンタリー映画なのです。
 
ですが僕は環境問題を根っこから調べたわけでも、長年研究してきたわけでもありません。
そんな人間が環境問題と大きな声で発言していいのか、葛藤した時期もありました。
そういう事を他人に言われた事もありました。
でも伝えたい気持ちは同じなんです。
だからこそ絶対に伝えることができると思ったんです。
そこから模索の日々が始まりました。
 
幸運な事にこのプロジェクトをスタートしてから、長年この問題に携わって来た人たちとお話しする機会が出来、色々な意見をシェアしてもらいました。
その話から僕なりの答えになったのが、
一人一人が行動していけばこの問題は解決に向かう、
という事です。
 
Surfrider Foundation USA代表のChadもこう仰っていたのです。
“今あるゴミ問題と言うのは一気に出て来たゴミのせいではないんだ。長年僕たち人間が少しずつ廃棄していったせいで何十年後かの今、とんでもない量になってしまった。
でも逆に言えば、今からでも少しずつ一人一人が変われば、何十年後かには変わる事、うまくいけば解決する事だって出来るんだよ。
人間の手で起こしてしまった問題は人間の手で解決できるはずなんだ。
だから、1人が頑張っても無駄だと思う人はもう一度これを思い出してほしい"
 
一人一人が行動すれば変わる。
これは誰もが思っている事。
では何故やらない人がいるのか?と言う問題が出てきました。
この疑問を自分の中で深く深く考えさぐっていった先に待っていた答えというのが、この映画のメインテーマでもある、
“今をしっかり生きる”
という事。
今この瞬間を大事にしなければ、今周りにいる人や物を大切にすることが出来ないということ。
でも今を大事にすれば物を大切に扱い、無駄に捨てたりする事が減ると思ったのです。
そして今周りにいる人たちを大事にする事で思いやりが生まれ、平和という僕ら全ての人間が望む環境にもなり得ると。
だから僕たちは今を生きる、をこの映画のコンセプトにしたのです。
今を生きる若者4人が旅を通して、どう変わるのか。どういう価値観を見出すのか。
自分に当てはめて見ていって欲しいです。
 
旅はもう始まります。
まずはダイバシティ溢れる国、モロッコ 。
 
Dai Wako

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